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「食べること」への想い

石橋直樹

食卓デザイナー / 出張料理人
石橋 直樹

『僕らの「食べる」を取りもどそう。』

唐突ですが、料理って、もっと楽しい時間だったと思うんです。食べる時間も創る時間も。

レストランのキッチンや出張料理人の仕事、自然農を営んでいる友人達とのお付き合い、様々なシーンでの食卓に関する調理や食に関わる経験をしてきました。そして日本のスーパーに並んでいる食材の危険性や、何が使われているか分からない外食やコンビニ食に頼りがちになってしまう、日本人の食卓の事情が見えてきました。

自炊するための食に関するスキルを十分に義務教育で教えていないというのも問題と思いますし、「料理は女性が中心でするもので、しかも上手でなければならない」という古くからの価値観も、男性・女性を惑わせ、手料理離れを加速させている気がします。男女ともに生きるためにワクワク楽しめる文化ですから、本当は。

信じられないような話ですが、本来、人間は生活習慣病や虫歯などにはならなかったそうです。悲しいかな、現代はだいぶ意識しないと不自然な化学物質などの毒が体内に積み重なっていってしまうような社会構造になってしまっています。それが家族の鬱や、生活習慣病を引き起こします。

安く、早いが良いと思っても結果、医療費で高くついてしまったりします。体を壊してからの医療との付き合い方も難しいです。そのため安全だと分かっている食材を選べたり、調理できるというのは楽しく健康に生きていくために、実際的な行為であり、生きる上で根本的な安心感を自分の中に産み出します。

また多くの方がイメージするような一般的な料理教室の形態や内容も、実際に暮らしの中で「普通の」「楽しく健康的な食」を支えているかというと、私はとても疑問です。どうしても部分的な伝えかたになってしまっていたり、直近の食材事情を踏まえていなかったり、暮らしの中で「生き残るために、暮らしに根ざして」おり、悩みを解決したり、食卓を楽しくする仕事を提供しているところが何故か少ないように思うんです。

私見ですが、わたしたちは突き詰めれば、大半の人は大切な人達と「ふつうのしあわせ」が欲しかっただけだし、それは暮らしの基礎である、毎日の「ふつうの食卓」を囲めるところからだと思っています。

食とどう付き合えばいいかは体質により、人それぞれですから、「真の正解」はお伝えできませんが、どうしたらより楽しく・健康的で、美味しい!と思えるような食との付き合い方ができるか、誰かに頼らなくてもヒントとなるような「コンパス」的なものをお渡しすることは出来そうです。まずは幸せを食卓から、作っていきませんか?それが食卓のデザイン、と僕が考えているものです。